大豆食品がコレステロール値を下げる

大豆食品に含まれる大豆タンパク質には、血中コレステロール値を下げる作用があるとされています。

大豆食品に含まれる大豆タンパク質の効能

大豆にはタンパク質・炭水化物・ミネラル・ビタミン類といった価値の高い栄養素が含まれています。

豆腐や納豆といった大豆食品に含まれる大豆タンパク質には、血中コレステロール値を下げる作用があるといわれており、アメリカの食品及び医薬品の行政を行う連邦機関、日本でいえば厚生労働省にあたるFDA(米国食品医薬品局)は、大豆タンパク質のコレステロール低下作用を公式に発表しています。

FDAでは多くの研究データをもとに、「大豆タンパク質を1日あたり25gを摂ることが心臓疾患のリスク低減に有効である」という発表をしており、大豆タンパク質を含む食品のラベルに「心臓病のリスクを低減させる効果がある」といった旨の健康表示をすることも承認しているほどです。

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大豆のイソフラボン、サポニンといった成分による健康促進効果

先に述べたように、大豆タンパク質を摂取することでコレステロール全体とLDLコレステロールの数値を下げることがさまざまな研究結果や調査から判明しているのですが、大豆には他にもイソフラボン、サポニン等といった成分による健康促進効果がたくさん報告されています。

大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをすることで注目されていて、骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の女性疾患に対する有効素材として効能が期待できるといわれています。

大豆サポニンは大豆に含まれる配糖体の一種で、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を低下させる作用があるのと同時に、これらの脂質が活性酸素によって過酸化脂質に変化するのを抑制する抗酸化作用の働きもあるとされています。

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トランス脂肪
トランス脂肪(トランスファット)とは、植物性油(や魚油)を部分水素化という化学反応をさせてマーガリン、ショートニングなどを製造する過程で生じる、
”狂った脂肪酸”(異常で不健全な結合)、いわば「奇形油脂」のことであり、トランス脂肪を過剰に摂取すると、
血液中の悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少を促進し、心臓病のリスクが高まるなどといわれています。
アメリカでは、米国医学学会の発表を受けて、全ての加工食品にトランスファット含有量の表示義務規制が2006年1月1日から実施されています。


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