植物性ステロール

植物性ステロールには、食事から摂るコレステロールの吸収を抑える作用があります。

植物性ステロールとは?

植物性ステロールとは、植物の細胞を構成する成分の1つで、野菜・大豆・米などに含まれる天然成分です。

広く植物に含まれている植物性ステロールですが、特に豆類や穀類の胚芽に多く含まれています。

植物性ステロールには、体内において食事から摂るコレステロールの吸収を抑える作用があると言われており、その結果、血中の総コレステロールや悪玉コレステロール(LDL)の数値が下がるとされています。

植物性ステロールの構造はコレステロールと非常によく似ていますが、体内にはほとんど吸収されないそうです。

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植物性ステロールがコレステロール値を下げる

コレステロールは、私たちの体の小腸の中で、胆汁酸のミセル(水との親和性の大きい微細粒子)に溶けて体に吸収されるのですが、植物ステロールも体内においてコレステロールと同様に、胆汁酸のミセルに溶けて吸収されます。

植物ステロールとコレステロールは競い合って、胆汁酸のミセルに取り込まれようとするのですが、結果的に胆汁酸ミセルに入れなかったコレステロールは、吸収されずに便とともに排泄されます。

以上のような仕組みから、植物性ステロールを摂取すると血中のコレステロールが低下するといわれています。

また植物性ステロールは体内にはほとんど吸収されず、胆汁酸ミセルに入れることができなかったコレステロールとともに体外に排泄されます。

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ファイトケミカルス
一般的にビタミン、ミネラルなどの栄養素は、 それぞれ単独では機能せず、他の栄養素の助けを借りることができてこそ機能し始めるとされており、こういう働きを相互作用といいます。
天然成分には、合成成分には無い微量栄養素も一緒に含まれているのですが、このような植物に含まれる栄養価をもった微量栄養素のことを、
「植物化学栄養素(ファイトケミカルス)」と呼びます。
ビタミン、ミネラルなどの栄養素は、この微量栄養素(ファイトケミカルス)の相乗効果で体内の於いてより吸収率を高めてくれるのです。


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