ルチン

ルチンは蕎麦(そば)に多く含まれる抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種

ルチンを含む食品と効能・効果

ルチンはビタミン様物質と呼ばれる「ビタミンP」の一種で、蕎麦(そば)に多く含まれるソバの最も特徴的な機能性成分で、活性酸素に対する抗酸化作用があるとされるフラボノイド系のポリフェノールの一種です。

「蕎麦(そば)が高血圧に良い」なんてことを健康関連番組などで見聞きしたことがあるという方も居られると思いますが、

ルチンには体内における毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせて強化し、血液の流れをスムーズにする働きがあるため、高血圧や動脈硬化の予防・改善が期待できるとされているからです。

このようなことから心臓病、脳血管障害の予防にも繋がるといわれていたり、また、ルチンには血糖値の調整を行う膵臓(すい臓)の働きを高め、インスリンの分泌を促す作用があるともいわれており、糖尿病の予防と抑制に効果が期待できるともいわれています。

そのほか、血液の流れをスムーズにすることから、冷え性、肩こりの予防・改善、新陳代謝の促進なども期待できるそうです。

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ルチンはビタミンCと一緒に摂取することで効果が高まる

ルチンは体内でビタミンCの吸収を助ける働きもあることから、ビタミンCと一緒に摂取することで効果が高まるといわれます。

ルチンは蕎麦(そば)に多く含まれいるのですが、このルチンという成分は熱に強いのですが、水溶性であるため、そばを茹でると茹で汁の中に溶け出してしまいます。

なので、茹で汁である「そば湯」を捨てずに飲むようにすることで、「そば湯」に溶け出してしまったルチンを効率よく摂取したいものです

ざるソバなどにした場合はソバを食べた後、麺つゆに「そば湯」を足して飲むなどしてみてはいかがでしょうか?

また、蕎麦(そば)にはルチンでけでなく、女性の悩みで多い便秘の改善に非常に役立つ良質な食物繊維や、ビタミンB1、亜鉛なども含まれているので、

サプリメントに頼らずともとまでは言えないまでも、まさに日頃から気軽に食べれる身近な健康食のひとつと言えるのではないでしょうか・・・

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特定保健用食品とは?
特定保健用食品とは、一度は見聞きしたこともあると思われますが、 いわゆる「トクホ」と呼ばれているモノで、厚生労働省が、「健康への有効性」を表示することを認可した食品です。
特定保健用食品は臨床試験をふくむデータなどに対して厳しい審査が行われ、有効性を科学的に証明されたモノに認可されます。
同じメーカーの同品目の製品であったとしても、 ひとつひとつの個別の製品ごとに厚生労働省の審査が行われ、
特定保健用食品には「トクホ」のマークが必ず表示されています。


ポリフェノールと活性酸素の基礎知識

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