腫瘍マーカー
がん細胞が体内にあることを示す目印(マーカー)となる物質の総称。
腫瘍マーカーとは
腫瘍マーカーとは体内にがん細胞があるときに異常値を示す物質で、いわば、がん細胞が体内にあることを示す目印(マーカー)です。 もう少し述べると、癌細胞が作る物質、または癌細胞と反応して生体側が作る物質のうち、血液や尿などを検査することによって、ガンの診断または治療の目印として役立つものが腫瘍マーカーといわれています。 ただし、癌の診断や治療の手助けになりますが、多くの腫瘍マーカーは癌に関係なく増えるなど不確実な点もあり、腫瘍マーカーのみで確実な診断をすることはできないとされています。 また、ガンの種類により対象とされる腫瘍マーカーの種類も異なってきます。 |
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がん研究
がん細胞やガン治療に関する研究はいろいろと行われており、新しい発見や治療効果などに期待が持てる開発が発表されています。 最近のニュースでも愛知医科大では、がん細胞の増殖に重要な働きをするタンパク質を突き止めていますし、大阪府立成人病センターが肝臓がんの手術中にがん細胞だけを光らせる新しい方法を開発したりと、医学の世界は明らかに進歩していってます。 現在はまだガンに対して大きな脅威を感じるといった感覚が当たり前ですが、その脅威を少しずつでも縮小してくれる発見が近い将来に判明されることと思います。 |
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男性の健康に関する意識 |
【すい臓関連ニュース&トピックス】
癌という病気に関してはよく「5年生存率」というものがいわれるのですが、これは治療後に癌が完治したかどうかを判断するひとつの目安として用いられているわけですが、当然の事ながら癌の種類によって変わってきますし、同じ癌であっても治療を開始した時点でどの程度進行していたかによっても異なります。
そこで、癌の種類(部位による違い)での生存率を統計的にみてみると、すい臓がんというのは5年生存率が極めて低く、このことからもいかに厄介な病気であるかが窺い知れると思います。
30数年前頃では同じように5年生存率が低かった肝臓がんや肺がんが、その後改善されて向上傾向にあるのに対して、すい臓がんは現在に至っても全くの横ばい状態といえる推移しか示していないといったデータもあり難治性がんの代表といえるのですが、あくまでも相対的な統計であり、医療機関の違いや発見時の進行度によっても差があるので、全く光明がないというワケではないと思われます。