トリプシン
すい臓(膵臓)の膵液に含まれる消化酵素の一種。
トリプシンとは
トリプシンはすい臓(膵臓)から分泌され、蛋白質の消化酵素の役割を果たします。 タンパク分解酵素であるトリプシンは、食物中のタンパク質を消化するために十二指腸で活性化され、その役割を果たしますが、 さまざまな原因により膵臓の中でトリプシンが活性化することにより、膵臓を自己消化してしまい膵炎を起こします。 トリプシンは他の消化酵素を活性化し膵炎を悪化させ、慢性膵炎の病態を形成する中心的な役割をしてしまうそうです。 |
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トリプシン・インヒビター
トリプシン・インヒビターとは、消化酵素であるトリプシンの働きを抑えるトリプシン活性阻害物質のことで、生の大豆に豊富に含まれています。 トリプシン・インヒビターは、トリプシンによるタンパク質分解酵素の働きを阻害することや、膵臓を肥大させるといったことから、以前は身体には悪影響を及ぼすものと考えれていましたが、 一方で体内でインスリンを増加させる作用があるので、糖尿病の治療や予防に役立つといったことで期待されている物質でもあります。 |
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トランス脂肪 |
【すい臓関連ニュース&トピックス】
ガンの進行度を示すものに「病期(ステージ)」というものがあるということをご存知の方も多いと思われますが、この病期の分類はガンの種類によって異なってきます。
すい臓がんの病期(ステージ)の診断としては、日本膵臓学会の規約による分類もしくは国際的な分類であるUICC分類のどちらかが用いられています。
分類の内容が多少異なるものの、最も早期であるとされる「ステージI」に関してはどちらの場合も、リンパ節への移転がないということと、ガンの大きさが2cm以下で膵臓内にとどまっているといった場合に該当します。