慢性膵炎の治療

慢性すい炎(慢性膵炎)の治療は基本的に膵臓に負担をかけない生活をするということが大原則。

慢性すい炎の進行をくいとめる

慢性すい炎(慢性膵炎)の治療はまず膵炎のどの時期かを早急に把握することが大切といわれており、代償期、非代償期を診断した後、それぞれの病態に見合った治療の決定が行われます。

慢性膵炎の治療は日常生活の管理・指導・アルコールの禁止・脂肪食の制限などにより、基本的に膵臓に負担をかけない生活をするということが大原則だそうです。

また、慢性膵炎は進行性の疾患であるため、

治療の基本は早期に診断し早期に治療を開始することで、慢性すい炎の進行をくいとめるのが最大の目標となります。

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原因に応じた治療方法

慢性膵炎の原因がアルコール性、あるいは胆石性と判明している場合は、それらの要因を取り除きます。

アルコール性が原因の場合は習慣性になっていることが多く、症状が悪化するとすい臓の機能不全や糖尿病、果ては膵臓がんにまで発展することが考えられるので、アルコールの禁止が大前提です。

胆石性の場合は、結石の除去手術などを行います。

病気の状態や進行度によって薬物治療をはじめ、継続的治療(生活習慣改善:食事療法・運動療法などを含めた総合的治療)が必要になってきます。

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【すい臓関連ニュース&トピックス】

癌という病気に関してはよく「5年生存率」というものがいわれるのですが、これは治療後に癌が完治したかどうかを判断するひとつの目安として用いられているわけですが、当然の事ながら癌の種類によって変わってきますし、同じ癌であっても治療を開始した時点でどの程度進行していたかによっても異なります。

そこで、癌の種類(部位による違い)での生存率を統計的にみてみると、すい臓がんというのは5年生存率が極めて低く、このことからもいかに厄介な病気であるかが窺い知れると思います。

30数年前頃では同じように5年生存率が低かった肝臓がんや肺がんが、その後改善されて向上傾向にあるのに対して、すい臓がんは現在に至っても全くの横ばい状態といえる推移しか示していないといったデータもあり難治性がんの代表といえるのですが、あくまでも相対的な統計であり、医療機関の違いや発見時の進行度によっても差があるので、全く光明がないというワケではないと思われます。


隠れ糖尿病
通常の健康診断では見抜くことができないと言われている新しいタイプの糖尿病である「隠れ糖尿病」というのが話題になっているそうです。
隠れ糖尿病の特徴は、空腹時の血糖値は正常なのに、食後に特殊な検査をすると血糖値が糖尿病患者なみの数値まで跳ね上がるとのことです。
日本人の場合、空腹時の血糖値が正常な人のおよそ3割がこの体質を持つという研究まであるらしく、空腹時の血糖値だけではなく、食後の血糖値の急上昇にも注意が必要だと言われ始めています。


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