急性すい炎(急性膵炎)

すい臓の炎症が短期間で急激に起こる状態が「急性すい炎(急性膵炎)」です。

急性すい炎の仕組み

膵臓には、食べ物の消化に欠かせない酵素を作って送り出す重要な役割があり、この消化酵素は、膵臓から膵液として十二指腸へと送られて初めて酵素として働く仕組みになっています。

膵液が大量に分泌したり膵臓の出口がふさがれたりすると、膵液がスムーズに流れなくなって、酵素が膵臓の中で働いてしまい、膵臓自体を消化する場合に炎症が起こります。

この炎症が短期間で急激に起こる状態が「急性すい炎(急性膵炎)」です。

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急性すい炎になる原因

急性すい炎になる原因としては、胆石症やアルコールの長期摂取や過剰摂取によるものが、半数を占めるといわれています。

発病の引き金として胆石症が多い原因としては、胆石が膵臓の出口を塞ぎ、膵液の流れを妨げたり、胆石症によって胆汁が膵管に逆流すると膵管の粘膜を破壊してすい炎が起こるのです。

また、アルコールを大量に飲むことで、すい臓が過剰に刺激を起こすためや、食生活の欧米化にともなった高脂血症、薬剤の投与による影響や、事故による直接的なすい臓の損傷、それと原因の判明しない突発性などが考えられます。

これらの原因によって結果的にすい臓の消化酵素がすい臓内で作用し、急速に自らのすい臓を消化してしまうことが発病の引き金と考えられています。

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【すい臓関連ニュース&トピックス】

生涯のうちで癌であると診断されるおおよその確率のことを「生涯がん罹患リスク」というそうで、がん全般に関しての生涯がん罹患リスクとしては、男性の場合で53%、女性の場合で41%といった統計があります。(2004年のデータ)

この数値は男女共に2人に1人の割合で何らかの癌になるといったことを示しています。

同じ統計データから、すい臓がんでの生涯がん罹患リスクでみてみると男女共に2%となっており、男性の場合ではおよそ51人に1人の割合であり、女性の場合ではおよそ52人に1人の割合で罹患するというようになっているようです。


ファイトケミカルス
一般的にビタミン、ミネラルなどの栄養素は、 それぞれ単独では機能せず、他の栄養素の助けを借りることができてこそ機能し始めるとされており、こういう働きを相互作用といいます。
天然成分には、合成成分には無い微量栄養素も一緒に含まれているのですが、このような植物に含まれる栄養価をもった微量栄養素のことを、
「植物化学栄養素(ファイトケミカルス)」と呼びます。
ビタミン、ミネラルなどの栄養素は、この微量栄養素(ファイトケミカルス)の相乗効果で体内の於いてより吸収率を高めてくれるのです。


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