すい炎(膵炎)とは?

すい炎(膵炎)とは、すい臓が炎症を起こした状態のことをいうものです。

病気も欧米化

昔に比べると食事や生活様式がすっかり欧米化した日本では、 病気も欧米人に多かった種類のものが増えてきており、すい炎(膵炎)もその一つです。

その原因にはアルコールの多飲や、動物性脂肪の多い食べ物をたくさん摂り過ぎるなど食生活の欧米化が一端を担っているといわれています。

慢性すい炎は年間約3万人の患者さんが治療を行っており、また死亡する危険性がとても高い「重症急性すい炎」では、毎年約1500人の患者さんが発症しているとのことらしいです。

(1994年に行われた厚生省特定疾患難治性膵疾患調査研究班による全国調査より)

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すい炎(膵炎)が起こるプロセス

すい臓から分泌される消化酵素は、食事から摂取した蛋白質、脂質、糖質などを消化する強力な酵素であり、

その強力な消化酵素によって自らのすい臓を溶かしてしまうのを防ぐために、健康な人のすい臓では生体内で巧妙な仕組みが働いています。

ところが、何らかの理由でその仕組みが乱れて消化酵素がすい臓内で働き出すと、すい臓は自分で分泌した消化酵素によって消化作用を受けてダメージが生じる場合があります。

この状態がすい炎(膵炎)であり、炎症が短期間で急激に起こる「急性すい炎」や、 長期間に渡ってジワジワと起こる「慢性すい炎」に区別されます。

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【すい臓関連ニュース&トピックス】

すい臓がんに限らず、癌という病気は早期発見・早期治療が最も重要ということは誰しも把握されている事と思いますが、すい臓がんは癌の種類の中でも厄介な部類の一つであり、早期発見が難しく進行も速いので、いかに早い段階で診断されるかがその後の治療結果を左右するとよく言われます。

また、すい臓がんは日本で年々増加傾向にあり、男女合わせて年間に2万人以上の方が亡くなられており、厚生労働省が発表している統計(2009年)によると、男性で約1万4千人、女性で約1万2千人以上に上るとなっています。

このようなことから最近では、すい臓がんに関する認知度を高めるなどを目的とした啓発活動が東京、京都、札幌などで開催されたりし始めています。


ファイトケミカルス
一般的にビタミン、ミネラルなどの栄養素は、 それぞれ単独では機能せず、他の栄養素の助けを借りることができてこそ機能し始めるとされており、こういう働きを相互作用といいます。
天然成分には、合成成分には無い微量栄養素も一緒に含まれているのですが、このような植物に含まれる栄養価をもった微量栄養素のことを、
「植物化学栄養素(ファイトケミカルス)」と呼びます。
ビタミン、ミネラルなどの栄養素は、この微量栄養素(ファイトケミカルス)の相乗効果で体内の於いてより吸収率を高めてくれるのです。


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