すい臓がんの姑息的手術

すい臓がん(膵臓癌)の根治目的でなく、症状の緩和を目的とした手術のこと。

根治手術と姑息的手術

外科手術のなかでも、すい臓がん(膵臓癌)の根治を目的として癌を完全に切除する手術を根治手術といい、

癌そのものは切除せずに、食事の通過の道を確保する為や黄疸の発生を防ぐなど、症状の緩和のみをねらった手術のことを姑息手術(姑息的手術)と呼びます。

癌による消化管狭窄で食事がとれない場合の胃空腸吻合術、胆汁の道を確保し黄疸の発生を防ぐ胆管空腸吻合術などが、姑息手術(姑息的手術)の代表的なものです。

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一時しのぎ的な手術

すい臓がん(膵臓癌)において、条件的に根治的な手術ができないと判断された場合は、 患者さんの全身状態が許されれば、癌に冒されている病巣そのものを切除せず一時しのぎ的な手術が行われます。

また、根治的な手術が可能と判断されて開腹しても、 肝転移や腹膜播種などの手術前に判定できなかった癌の進行が見つかった場合は、

根治目的の切除は行わず、 先に挙げた一時しのぎ的な手術(姑息的手術)に変更されたりすることもあるそうです。

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【すい臓関連ニュース&トピックス】

すい臓がんに関する危険因子としては、糖尿病、慢性膵炎、喫煙、飲酒などいろいろあるとされているのですが、近年では近親者にすい臓がんを発症した人が居るかどうかという「家族歴」も重要なリスクファクターとして考えられています。

ある統計データによると、すい臓がんの罹患者が近親者に1人いると発症リスクが2倍になり、近親者に2人罹患者がいた場合となると6倍にも発症リスクが高くなるとされています。

あくまでも統計ですので、全ての人に該当するかとは言い切れませんが、近親者に居られたという方であれば、特に意識しておくに越した事はないと思います。


男性の健康に関する意識
健康志向が高まりを見せる中、ある調査会社が世の中の男性がどの程度健康に対する意識的な取り組みを行っていたり、健康に対して危機感を抱いているのかを調査したところによると、
半数以上の男性が、「自分自身をメタボリック症候群またはメタボリック予備軍だと感じたことがある」と回答。
メタボリックという言葉自体の認知度がここ数年で広まったことも含め、日頃の食生活や運動不足に対しこのままでは危ないかも?と、密かに危機感を感じている世の男性方が二人に一人の割合にもなる。


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