すい臓がんの初期症状
すい臓がんの初期症状には特徴が無く、食欲低下・体重減少・腹部の違和感・痛みなどの不定症状。
すい臓がんの共通した症状
すい臓がん(膵臓癌)の症状は、癌の発生部位によりそれぞれの症状が異なるらしいのですが、 すい臓がんの共通した主な症状として、体重減少、腹部膨満、便秘、下痢などの症状があります。 それらの症状が他の多くの疾患の症状に似ているため、病院に診てもらいに行った場合でも、 胃や大腸などの消化管の検査のみを行われることが多く、すい臓がん(膵臓癌)が見逃される場合があるようです。 |
膵頭部癌の主症状
すい臓がん(膵臓癌)の約6〜7割がすい臓の頭部に発生する「膵頭部がん」です。 その膵頭部がんの主症状は上腹部痛、背部痛、黄疸で、他に一般的な消化器症状である食思不振、全身倦怠感、心窩部不快感、腹部膨満、体重減少などがあります。 癌が大きくなりだすと上腹部に腫瘤を触知するようになり、十二指腸の閉塞症状や消化管出血をきたすことも稀ではないらしく、胆管が完全に閉塞すると黄疸が生じ糞便は白色便になるそうです。 |
膵体部癌・膵尾部癌の主症状
膵体部癌・膵尾部癌も膵頭部癌と同様、上腹部痛や腰背部痛が主だった症状です。 また、膵頭部癌と共通した症状として、体重減少、腹部膨満、便秘、下痢などの症状があります。 ただ、膵体部癌・膵尾部癌では、膵頭部癌と比べると黄疸も出現しにくくなるため、 頭膵頭部癌に比べて発見が遅くなりがちで、手術での切除対象外と診断される場合も多くなるそうです。 |
【すい臓関連ニュース&トピックス】
癌という病気に関してはよく「5年生存率」というものがいわれるのですが、これは治療後に癌が完治したかどうかを判断するひとつの目安として用いられているわけですが、当然の事ながら癌の種類によって変わってきますし、同じ癌であっても治療を開始した時点でどの程度進行していたかによっても異なります。
そこで、癌の種類(部位による違い)での生存率を統計的にみてみると、すい臓がんというのは5年生存率が極めて低く、このことからもいかに厄介な病気であるかが窺い知れると思います。
30数年前頃では同じように5年生存率が低かった肝臓がんや肺がんが、その後改善されて向上傾向にあるのに対して、すい臓がんは現在に至っても全くの横ばい状態といえる推移しか示していないといったデータもあり難治性がんの代表といえるのですが、あくまでも相対的な統計であり、医療機関の違いや発見時の進行度によっても差があるので、全く光明がないというワケではないと思われます。
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