すい臓がんの3つの治療法
すい臓がん(膵臓癌)の治療法には主に外科治療、化学療法、放射線治療があります。
すい臓がんの状態に合わせた治療
すい臓がん(膵臓癌)の治療法には上記に述べた3つの治療を、患者さんの癌の状態に合わせて単独で、または幾つかの治療を組み合わせて用いて行われます。 外科治療は、手術による癌の切除ですが、すい臓がん(膵臓癌)の場合、診断されてから手術でがんを切除できる症例はひじょうに低いです。 化学療法は、抗がん剤を投与してがん細胞を殺そうとする治療法です。 放射線治療は、がんの病巣に放射線を照射する方法で、体外から照射する外部照射と手術時に行う術中(開創)照射の2つの方法があります。 |
すい臓がん治療の現状
基本的な治療は、他の消化器系のがんと同様に、 周囲の正常と思われる組織を含めたがん病巣の外科的切除を行うことです。 しかしながら、すい臓がん(膵臓癌)と診断された患者さんの多くは診断時に既に切除手術の対象とならないほど病態が進行しており、 その場合は、一時しのぎ的な症状改善を目指した手術や処置とともに、 抗がん剤による治療や放射線による治療などが行われます。 上記の3つの治療方法以外に、すい臓がんに対しては直接治療を行わず黄疸や疼痛などの症状を和らげるといった対症療法を選択される場合もあります。 |
【すい臓関連ニュース&トピックス】
すい臓がんに関する危険因子としては、糖尿病、慢性膵炎、喫煙、飲酒などいろいろあるとされているのですが、近年では近親者にすい臓がんを発症した人が居るかどうかという「家族歴」も重要なリスクファクターとして考えられています。
ある統計データによると、すい臓がんの罹患者が近親者に1人いると発症リスクが2倍になり、近親者に2人罹患者がいた場合となると6倍にも発症リスクが高くなるとされています。
あくまでも統計ですので、全ての人に該当するかとは言い切れませんが、近親者に居られたという方であれば、特に意識しておくに越した事はないと思います。
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