中性脂肪と肥満の関係

肥満になって太れば太るほど、中性脂肪は増えていってしまいます。

皮下脂肪と内臓脂肪

日々における食事で余分に摂ってしまった炭水化物・脂肪・糖分は、私たちの体内で中性脂肪となります。

人の体にある体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があります。

私たちの皮下脂肪や内臓脂肪は、その殆どが中性脂肪であり、太った中性脂肪が増殖し、皮下と内臓の両方に蓄積されていくというのが、肥満になっていく仕組みです。

体脂肪のなかでも、太ももやお尻につくのは皮下脂肪が多く、太ってお腹のまわりに増えてくるのはおもに内臓脂肪です。

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中性脂肪と肥満の問題点

肥満の問題点は、太れば太るほど中性脂肪は増えていってしまうということです。

肥満になると、中性脂肪の材料がたくさん貯め込まれた状態の脂肪組織から血液中に放出され、肝臓で中性脂肪がつくられます。

そして、全身の脂肪組織へ行き渡ろうと血液中を移動し、体のあちこちの脂肪組織に蓄積されることにより、更に肥満が促進されます。

分厚くなった脂肪組織からは、また多量の中性脂肪の材料が血液中に放出されて中性脂肪がつくられるといったように、肥満への連鎖が出来やすくなってしまうのです。

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中性脂肪とダイエット

上記に述べたように、中性脂肪を減らすには食生活や運動面で肥満から抜け出すことが必要になってきます。

皮下脂肪は、必要以上の量になれば、内臓を圧迫するなどの悪影響が出てきますし、

内臓脂肪が増え過ぎると、最近よく見聞きする『メタボリックシンドローム』という、生活習慣病が起こりやすくなった状態になってしまいます。

このようなことから、中性脂肪を減らすにはダイエットにも取り組まないといけませんが、女性の場合、急激なダイエットをしすぎて体脂肪が極端に減ると、生理が止まることもありますので注意しましょう。

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隠れ糖尿病
通常の健康診断では見抜くことができないと言われている新しいタイプの糖尿病である「隠れ糖尿病」というのが話題になっているそうです。
隠れ糖尿病の特徴は、空腹時の血糖値は正常なのに、食後に特殊な検査をすると血糖値が糖尿病患者なみの数値まで跳ね上がるとのことです。
日本人の場合、空腹時の血糖値が正常な人のおよそ3割がこの体質を持つという研究まであるらしく、空腹時の血糖値だけではなく、食後の血糖値の急上昇にも注意が必要だと言われ始めています。


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