レーザー治療
下肢静脈瘤の「レーザー治療」とは、血管の中へ極めて細いレーザー・ファイバーを入れてから、レーザー照射することで静脈を閉塞させる治療方法
レーザー治療は熱で静脈を焼いて閉塞させるという血管内治療
下肢静脈瘤の治療方法のひとつである「レーザー治療」とは、血液の逆流を起こしている伏在静脈の中へ、極めて細いレーザー・ファイバーを入れてから、レーザー照射することにより熱で静脈を焼いて閉塞させるという血管内治療です。 レーザー治療は、下肢静脈瘤に対する外科手術による治療方法のなかでも新しい治療方法なのですが、アメリカやヨーロッパの医療先進国では従来のストリッピング手術などと比べて、 患者さんへの負担も少なくメリットが多いということから、既にレーザー治療が主流になっているようです。 このように下肢静脈瘤の治療に際してレーザー治療が、患者さんにとって身体的なストレス、生体機能のダメージが少なくて済み、静脈瘤に対しての治療効果も極めて高いことから、 国内でもレーザー治療を行っている病院やクリニックなどの医療施設が増えてきていますし、今後の静脈瘤治療の主流になるとされています。 |
下肢静脈瘤のレーザー治療の一般的な手術方法
下肢静脈瘤のレーザー治療の具体的な手術方法としては、 患部に局所麻酔をしてから数ミリから数センチ程度の切開をして、そこから数ミリ以下と言った極めて細いレーザーファイバーを静脈に挿入していき、血管内でレーザー照射することで静脈を焼いて血管を閉塞させます。 レーザー治療は従来から行われている「高位結紮術」や「ストリッピング手術」と違い、特にレーザー治療法のなかでも新しく開発された「パルスヤグレーザー」というレーザーを使用した治療では、 傷痕も小さく、治療後の皮下出血や痛みが少ないですし、色素沈着も生じにくく、何より下肢静脈瘤の再発率が低いといったメリットが挙げられます。 ただし、レーザー治療の場合には医師の技術や使用されるレーザー機器の種類も重要な上、レーザー治療自体を行っている病院もまだ多くはなく、国内では健康保険適用ではないため自由診療での治療となります。 |
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