下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤の治療方法には大きく分類すると、【保存的治療】と【根治的療法】に分かれます

下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤の治療として基本となるのは、静脈瘤の根本的な原因となっている、下肢静脈における静脈弁の機能不全による血液の逆流を改善することと、既に発症してしまった静脈瘤を取り除くことになります。

下肢静脈瘤の治療方法には大きく分類すると、

静脈瘤の進行防止・症状の軽減が治療目的となる「保存的療法」と、静脈瘤の根治的な改善を目的とした「根治的療法」といった2つの治療方法に分かれます。

保存的治療
・生活習慣の改善などを始めとして、医療用の弾性ストッキングや弾性包帯などを使用して、下肢に適度な圧力を与えることで、足・脚の静脈に血液が停滞することを予防するといった「圧迫療法」が用いられます。

・保存的治療は下肢静脈瘤の根治を目的とした治療方法ではなく、あくまでも静脈瘤の進行を防いだり、症状の軽減を目的に行われます。

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下肢静脈瘤の根治を目的とした治療方法

下肢静脈瘤の根治を目的とした治療方法には、幾つかの方法が行われているのですが、大きく分けると「硬化療法」と「手術療法」といった治療方法が用いられます。

硬化療法
・硬化療法とは、硬化剤という薬剤を静脈瘤を起こしている血管に注入し、血管の内側を接着させて患部の静脈を固める方法です。固まって完全に閉塞した静脈は、次第に萎縮して消えていきます。

・軽度の下肢静脈瘤であれば、患者さんの負担も少ないので硬化療法が効果的ですが、大きな静脈瘤ではあまり有効ではなく、硬化療法のみでの治療では殆どの場合で再発するということが挙げられます。

手術療法
高位結紮術(こういけっさつじゅつ)
静脈瘤の原因となる血液の逆流が起こっている静脈を高い位置(深部静脈に合流する箇所)で縛ってから一部を切除する治療方法。

ストリッピング手術(静脈抜去術)
静脈弁の壊れた伏在静脈を手術で取り除く治療方法。

レーザー治療
静脈にレーザーファイバーを挿入し、レーザーを照射して血管を塞ぐ治療方法。

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活性酸素が増加する原因
身体の老化を促進したり、生活習慣病を始めとする色んな病気を誘発するといわれており、何かと悪者扱い的な存在で取り上げられることが多い「活性酸素」ですが、
活性酸素はもともと、私たちの体内に入ってきたた細菌やウイルスを殺菌・消毒してくれるという大切な働きをしてくれるのですが、必要以上に増えだしてしまうと、身体の正常な細胞や血管などまでも攻撃し傷つけてしまうのです。
活性酸素が増加する原因としては、大気汚染・紫外線・食品添加物・残留農薬・ストレス・タバコの喫煙・アルコールの飲酒・激しい運動やスポーツ・電磁波・放射線などの要因が挙げられます。


下肢静脈瘤@健康メモ【情報項目】