メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの判断基準には、内臓脂肪の蓄積を原因とする肥満に加えて、脂質異常・高血糖・高血圧といった3項目で診断されます。

メタボの診断基準は内臓脂肪蓄積・脂質異常・高血糖・高血圧

メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群とも呼称されているように、基本的に内臓脂肪の蓄積過多が原因となり、そこにその他の危険因子が加わることで、生活習慣病に関連するさまざまな病気を発症するということで問題視されています。

メタボリックシンドロームの判断としては・・・

内臓脂肪の蓄積を原因とする肥満に加えて、脂質異常・高血糖・高血圧といった3項目で設定された診断基準のうち、2項目以上に該当する場合にメタボリックシンドロームと診断されます。

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日本と海外でのメタボリック診断基準の違い

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の問題というものは、決して日本に限ったことではなく、欧米をはじめ先進国とされている国を中心に、健康対策として世界的に重視する方針を打ち出しています。

ただ、メタボリックシンドロームの診断基準というのは各国の定義に違いがあり、日本で設定されている診断基準と、WHO(世界保健機関)、NCEP(米国コレステロール教育プログラム)、IDF(国際糖尿病連合)などといった国際的な組織・機関で違いがあります。

日本では、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本肥満学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が合同で日本人に適合したメタボリックシンドロームの診断基準を検討した後に、2005年4月に発表しています。

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メタボリックシンドロームの診断基準

日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準(平成17年4月公表)は下記のようになっています。

内臓脂肪の蓄積
・腹囲(へそ周り)が<男性>85cm以上、<女性>90cm以上
(内臓脂肪面積100平方cm以上に相当)

脂質異常】両方もしくは、どちらかに該当する
・中性脂肪(トリグリセリド値)が150mg/dl以上
・HDLコレステロール値が40mg/dl未満

高血圧】両方もしくは、どちらかに該当する
・最高血圧(収縮期血圧)が130mmHg以上
・最低血圧(拡張期血圧)が85mmHg以上

高血糖
・空腹時血糖が110mg/dl以上

上記に述べた内臓脂肪の蓄積の項目に該当し、なおかつ脂質異常・高血圧・高血糖の3項目の中から、2項目以上に該当する場合に、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)であると診断されます。

また、各項目とも条件に当てはまっていなくとも、高脂肪血症、高血圧症、糖尿病などに対する薬剤治療を受けている場合であれば、それぞれの項目に該当するものとされています。

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隠れ糖尿病
通常の健康診断では見抜くことができないと言われている新しいタイプの糖尿病である「隠れ糖尿病」というのが話題になっているそうです。
隠れ糖尿病の特徴は、空腹時の血糖値は正常なのに、食後に特殊な検査をすると血糖値が糖尿病患者なみの数値まで跳ね上がるとのことです。
日本人の場合、空腹時の血糖値が正常な人のおよそ3割がこの体質を持つという研究まであるらしく、空腹時の血糖値だけではなく、食後の血糖値の急上昇にも注意が必要だと言われ始めています。


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