メタボ健診(特定健康診査)の項目内容

メタボ健診では、メタボリックシンドロームの診断基準の一つとして用いられる腹囲(おへそ回りの数値)の測定が必須項目となりました。

メタボ健診(特定健康診査)で加えられた健診項目

メタボ健診(特定健康診査)の内容としては、従来から行われてきた健診と基本的に同様の健診項目が行われるのですが、変更になった点は「腹囲の測定」と「LDL(悪玉)コレステロールの測定」が新たに必須健診項目として加えられたことです。

腹囲の測定(おへそ回りの数値)は、体重やBMI(体格指数)だけでは判断しにくい内臓脂肪の蓄積の度合いを推し推しはかるために加えられました。

また、LDL(悪玉)コレステロールの測定は、動脈硬化の原因として大きな要因と考えられていることから新たに健診項目として付け加えられ、替わりに従来からあった総コレステロール量の測定が健診項目から除去されました。

イメージ1

特定健康診査(メタボ健診)の具体的な健診内容

特定健康診査(メタボ健診)の健診項目には、「健診対象者の全員が受ける基本的な健診」と「医師が必要と判断した場合に選択的に受ける詳細な健診」があります。

必須健診項目には、身体計測や血液検査による健診以外に質問票による問診があり、「血圧を下げる薬」「インスリン注射又は血糖を下げる薬」「コレステロールを下げる薬 」などを現在使用しているかといったことや、

「タバコを吸っているか」「お酒を飲む頻度」「体重の増減具合」「運動習慣の内容」などといった、生活習慣に関連する質問事項に対して回答する形式が取り入れられています。

イメージ2

メタボ健診の健診項目

メタボ健診の基本的な必須健診項目

【質問項目】食生活・運動・喫煙歴・飲酒頻度・服用薬など、生活習慣に関する問診
【身体計測】身長、体重、BMI(体格指数)、腹囲(内臓脂肪面積)
【脂質検査】中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール
【肝機能検査】AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)
【血糖検査】空腹時血糖またはHbA1c検査
【尿検査】尿糖、尿蛋白
【その他の検査】血圧測定と身体診察

医師が必要と判断した場合の詳細な健診

心電図検査、眼底検査、貧血検査(赤血球数・ヘモグロビン値・ヘマトクリット値)のうち、医師が必要と判断した検査項目を健診します。

イメージ3

トランス脂肪
トランス脂肪(トランスファット)とは、植物性油(や魚油)を部分水素化という化学反応をさせてマーガリン、ショートニングなどを製造する過程で生じる、
”狂った脂肪酸”(異常で不健全な結合)、いわば「奇形油脂」のことであり、トランス脂肪を過剰に摂取すると、
血液中の悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少を促進し、心臓病のリスクが高まるなどといわれています。
アメリカでは、米国医学学会の発表を受けて、全ての加工食品にトランスファット含有量の表示義務規制が2006年1月1日から実施されています。


メタボリックシンドローム@健康メモの項目タイトル